久々の山歩き、誤算も絶景も春のごちそう

久しぶりに友人と山に登った。往復4時間で帰りに温泉入って帰宅できる山が条件。お気に入りの「信州山歩き地図」を見ながら探す。独鈷山(1266m)か荒船山(1423m)か蓼科山(2530m)の候補から100名山の「蓼科山」に決定。以前登ったことがある比較的やさしい人気の山だ。前日に簡単な装備をザックに詰込む。重いのでアイゼンはパスしておこう。

朝5:00出発。上越自動車道から蓼科スカイラインを通って大河原峠を目指す。車窓からは菜の花や山桜、気球も上がって気分も天気も上々だった。ところがJAXA美笹深宇宙探査用地上局から先は「通行止め」の看板。ナビに案内されるまま来たけど、第1の誤算だ。下調べが悪かった。仕方がないので7:00駐車場出発。大河原峠まで7.7㎞(約2時間)を歩くことになった。

JAXA美笹深宇宙探査用地上局

曲がりくねった蓼科スカイラインを黙々と1時間半、ようやく登山口の大河原峠へ9:30到着。風が吹いてきてちょっと寒い。小休止して9:45出発。残雪が残る樹林帯を進む。最近の足跡は見当たらないので、ピンクのテープを探しながら頂上を目指す。雪は締まって歩きやすいが、アイゼンを持ってこなかったのが少々不安。10:00佐久市最高地点2380m、11:30蓼科山荘到着。山荘前や頂上には最短七合目「一の鳥居」から登ってきた登山者が30名ほど。リフトを使わず人が多いからと敬遠した白樺高原スキー場の登山口を選択しなかったのが第2の誤算。アイゼンを持ってこなかったのが第3の誤算だ。仕方がないので人の踏み後を避け、つま先を雪に蹴り込み山頂も目指す。ストックも差し込み一歩一歩慎重に進める。ちょっとしたスリルも愉しい。冷たい風が汗ばんだ顔に心地よい。20分ほどで蓼科山頂ヒュッテ。ここからは雪もなく火山岩が広がるなだらかな山頂に12:00到着。目の前には八ヶ岳、遠く北アルプス、南アルプスと絶景だ。来てよかった。

その後、踏み後のない急斜面をかかとに体重をかけ、低木につかまりながら無事山荘到着。昼食を済ませ下山。14:00大河原峠。ここから曲がりくねった蓼科スカイラインの別荘地をショートカットしたら別の林道に出てしまい、再び戻ることになるのが第4の誤算。結局JAXA美笹深宇宙探査用地上局の駐車場に16:30到着。疲れた。帰路、真田町「十福の湯」に入ってソフトクリームを食す。本日29,544歩。自宅到着20:00。大変有意義な1日でした。おしまい。