2021年5月10日

花の色はうつりにけりないたずらに・・・と、かの小野小町も残していますが、長い冬があけて、一斉に咲き誇った花たちもいつの間にかきれいな花吹雪をちらし、若芽が育ち始めています。新緑の季節もすぐそこまで来ていますね。すこし話がそれますが、私が小学校の頃、校長室に3月ころから、まだつぼみのサクラが花瓶に挿して、入学式にちょうど花をつけるように準備していたことを思い出します。

昨年はサクラとウメが

どうしてもこの業界にいると、サクラの咲くタイミングをはじめとして、様々な花の咲く季節やタイミングが気になってしまいます。昨年はサクラとウメの時期はずれましたが、同時に咲いているタイミングがありました。例年、長野地域のサクラは4月中旬ころから咲き始めて、ゴールデンウィークにはギリギリ散ってしまう、なかなかお花見のタイミングが難しいものでした。

今年はサクラと・・・

皆さん御存知の通り、今年はサクラがとても早く咲きました。入学式にサクラが咲いているのは、私の記憶では初めてです。ついでにコブシとモクレンが同じ時期に咲いて、レンギョウまできれいな花をつけていました。しかも、サクラの散る時期が少し遅れ気味なので、ももなどの果樹も一緒に咲いています。うっかりするとリンゴまで一緒に咲いてしまいそうな気配です。

そのせいか、コロナで少しさみしい世の中ですが、人間たちを応援するように花々が一斉に咲いて応援してくれているみたいです。でも、それぞれの木々は当然人間のご都合などは関係なく、その時々の気候によって花を咲かせます。今年は少し異常な感じがしましたが、あと10年くらいすると、長野地域の様々な木々の開花時期は「4月になるとありとあらゆる花が一斉に開花します」くらいの勢いになってしまうかもしれませんね。