エコアクション21更新審査

2021年11月2日

エコアクション21の更新審査がありました。初回の登録が平成22年。西暦でいうと2010年です。今年が2020なので、10年目となります。

エコアクションとは?

ほとんどの人はご存知ないと思いますが、簡単に説明すると、エコアクション21の事務局の説明では、次のように記されています。

エコアクション21は、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)です。一般に、「PDCAサイクル」と呼ばれるパフォーマンスを継続的に改善する手法を基礎として、組織や事業者等が環境への取り組みを自主的に行うための方法を定めています。エコアクション21は、あらゆる事業者が効果的、効率的、継続的に環境に取り組んでいただけるよう工夫されています。

http://ea21.jp/ea21/

うーんなんか分かりづらいですね。ということで、環境省のホームページではどうなっているか確認してみると、次のように記されています。

 エコアクション21は、環境マネジメントシステム、環境パフォーマンス評価及び環境報告をひとつに統合したものであり、エコアクション21に取り組むことにより、中小事業者でも自主的・積極的な環境配慮に対する取組が展開でき、かつその取組結果を「環境活動レポート」として取りまとめて公表できるように工夫されています。

https://www.env.go.jp/policy/j-hiroba/04-5.html

こちらもいまいちピントこないので、合わせて要約すると、中小企業向けの環境活動への取り組みや活動を、できるだけ簡単な方法で評価して、目標を持った環境活動を継続することができる仕組み?とでも解釈したらいいのかもしれません。環境ISOは中小企業には重たすぎるので、日本ローカルルールの中小企業でもとっつきやすい環境マネジメントシステムと理解しています。

断熱塗装を塗る部長

どうしてエコアクション?

RINKASAでは10年ほどこの活動を継続しています。建設業でエコアクション21を取得すると、入札に少し(ほんとにほんの少し)有利になったりすることもあります。でも、当社の場合、あまりエコアクション21を持っていることで有利になる入札には参加していないので、受注という面ではあまり役に立っていません。それよりも、実際にエコアクション21の活動を行うことによって、全社的に環境意識が高まったり、ゴミの排出量や、水道使用量や、電気使用量の集計をするので、エネルギーの見える化ができます。また、建設業では避けて通れない、「産業廃棄物管理票交付等状況報告書」や「産業廃棄物収集運搬実績報告書」などの産業廃棄物に関するデータ集計なども半ば同じ作業でできてしまうので、一石二鳥ともいえます。

RINKASAのエコアクション

LED照明にしている部長の図

RINKASAは基本が植木屋さんなので、普通の建設業と違って、木を植えたり、緑を手入れしたりして、活動そのものが環境保全ともいます。そのなかでも環境により優しい薬剤による防除(消毒)や、手入れ用具のエンジンから電動製品への切り替えだったり、植木屋さん以外の分野では、LED照明や、断熱塗装などを推進しています。詳しくは環境活動レポート御覧ください。

現地審査

そしてこのエコアクション21の現地審査がありました。審査員さんによるヒアリングや代表者インタビューなどを行ったあと、実際の現場も確認して回りました。10年も同じことを繰り返していると、いい加減なれそうなものですが、やはり少し緊張した、ピリリとした空気が流れます。

インタビューでは、実際の活動内容の確認や、取り組みに対して率直な意見交換を行ったり、エコアクション21のシステムそのものに対する疑問点や問題点なども話し合いました。

今年は本社移転や、トレドの新店舗など、数値データが大きく変動する部分もあるので、慎重にデータ分析を行って、効果的な環境改善活動を今後も進めていく予定です。