樹木医長野支部研修会
土曜日は今年度合格した樹木医さんの認定式と研修会がありました。
今年は兵庫県から昨年移住した南信の男性1名だけでした。今年合格した人からは更新制度になり、研修や実際の活動をしていないと樹木医の資格が失われてしまうようになります。日々精進ですが、樹木医も年々難しくなるようです。
研修会は、13年前にキガタメールや不定根誘導などを行った美麻村の静のイヌザクラが昨年秋に大きく幹が折れた経緯の報告、天竜川の自然再生などの保全、私から小田切のイチイ、高山村のシダレザクラの樹勢回復の報告などを行いました。
事務局からは、県の天然記念物を各地域で研修として対応していく方向で動きたいことや、もう少し技術担当や広報担当などの係を決めて会員の技術向上を図っていきたいと前向きな話がありました。
名城大学からの依頼で、樹木医が実際にどれくらい活動しているかアンケートもありました。
35名の樹木医さんが、その場で挙手をしたのですが、年間10件以上診断している人は私を含めて2名だけでした。0という方も半分近くいて・・・。
マツのシーズンには1日に3軒診ることもあるので、意外と少ないので驚きました。
樹勢回復や治療まで行っている人はあまりいないことも知り、隣に座った大手南信の樹木医さんも、リスクが大きい仕事は怖くてなかなか手が出せないと言っていました。
たしかに樹齢600年の天然記念物などは枯らしてしまったら大変です。
誰かが取り組まないと枯れていってしまう高齢樹。
先進事例があって、そばに手伝ってくれる先輩樹木医さんがいれば安心して経験を積んでいけるので、そんな場も提供しながら一緒に成長出来たらと。
今年も4月に高山村で公開研修準備しています。