色彩と感性

s-IMG_4879
先週の土曜日に緑育協会主催で講演会がありました。講師は昨年の秋に山口都市緑化フェアの全体デザインをした槇島みどりさん。20年程前に英国王立園芸協会主催のイギリス研修旅行の御縁で、今回お願いしました。
講演の中で、3歳児の色鉛筆は6色、小学校に上がると12色、5年生で24色、18歳で36色と色は増えていき、プロのデザイナーになると500色を使いこなしていくそうです。
年を取るとまた色数が減っていくそうですが。
感性と教養は色数に比例していると断言していました。
都市生活者ほど青い色にあこがれる。涼やかに見せたい配色、デザイン。
田舎は自然が豊かなので緑が豊富に目に入るので赤を求める人が多いのかもしれません。
公共花壇にマリーゴールド一面というのは、風が吹いても揺れないし、同じ高さで変化がないから飽きる。赤と黄色の組み合わせは暑苦しい。シルバーの葉や斑入りのグラスなどを有効に混ぜて、風景を演出していく技法を教えてくれました。s-2019-05-22 07.03.34
普段は日本大学や日本女子大で講師をしていて、不登校や引きこもりなどの園芸療法の科学的な成果、園芸がいかに心身の改善に役立つかわかりました。
前日には一本木公園を案内して、いろんな葉の形や風に揺れるグラスなどの多用に喜んでいただけました。私の場合は色のデザインの前に、隣り合う科が違うもの、新品種の紹介、自分が好きな花を優先していましたので、次回からはもう少しすっきりと魅せる工夫を考えたいです。

着てきた服装も装飾品も大胆でおしゃれでとてもマネできるものではありませんでしたが、私に足りない部分ですので参考にしたいと思いました。
美しい公共の花壇、風景は、いかに葉を上手に使うか 。
テクスチャーを頭に入れて、私も極めていきたいです。

樹木医

Posted by rinkasa