戸隠奥社 試掘検証

s-2019-06-13 07.45.57s-2019-06-12 10.14.33 6月10・11日は緑育協会の研修旅行で群馬フラワーパークや、コピスガーデンのバラなど60名の方に植物ガイドを務めてきました。
バスの中では若いバスガイドさんから、「東京のお客様から長野県のマツがなんでこんなに枯れているのか?千曲川・梓川周辺にニセアカシアが多いのはなぜか?と聞かれて、ぜひこの機会に教えてください」と熱心に聞いてきたので、わかりやすくお伝えしました。添乗員さんのサービス精神に私も感銘を受け、行く先々で植物の説明や皆さんからの質問に答えてそのままの足で、戸隠奥社へ。
宇都宮大学・信大・秋田県立大学等々の名誉・教授陣・京都から伊藤樹木医を含め13名の有識者で委員会が今後3年間の予定で策定されました。
私は夜伊藤先生の部屋で今後の樹勢回復の進め方や、踏圧防止のプラスチック製の砂利想いに代わる扱いやすい資材などを相談させていただき、貴重なアドバイス・考え方を胸に刻みこみました。
樹勢回復の配合資材施工方法などは、全国各地の施工例を集め、試作していく3年間にしていかないと時間がもったいないとも言っていました。
昨年参道の腐った根を断根し殺菌剤を塗った根からは新しい希望の根がたくさん出ていました。
根はいつ伸びたものだろうかと先生は話していましたが、昨年の7月4日以降、戸隠は涼しいので夏も伸びて昨日に至ったのではないかと推測しました。昨年伸びた根は茶色く変わるらしいのですが、前日からのあいにくの雨で根はどろどろでした。それでも保護さえしてあげれば、400年たったスギでも新しい根が参道いっぱいに再生していけるかもしれないという希望をもてたことは大きな収穫でした。

お電話いただいた個人のお客様、もうしばらく診断はお待ちください。松本方面は地元の優秀な樹木医さんを紹介させていただきます。

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Posted by rinkasa