サクラとモミジの治療 事例研修
今週末、前回は京都の宇治で行った菌根菌を使った樹勢回復の研修会を長野で行います。
画像は春の様子のカエデですが幹肌がボロボロで、枯れ枝も目立ちます。10年以上前に先輩樹木医さんたちが施肥をしたり研修会をかねて施工して以来何もしていませんでした。京都から小川眞先生ほか経験のある樹木医さんに来ていただき、午後は治療事例の報告と、次の日には実際に施工の指導をしてくださいます。全国の若い樹木医さんたちにも見ていただき参考にしていただければと声をかけさせていただきました。佐渡・金沢・静岡・福島などから参加予定です。
あと10年もすれば当たり前の情報が、はじめはどんな人も様子見です。治療事例が増え、みんながいいと言って使い出せば普及していきます。でも最初は全く相手にされません。相手にされないどころか批判もあります。立ち上がりのころが一番つらいし、辛抱なのかもしれません。講師先生方には菌根菌を使って一儲けしようなんて言う人は誰もいません。保水材も・肥料も農薬も良い品はわかる人にはわかります。
ましてや菌根菌と樹木は切っても切れない仲、不変の原理なのですから。これを証明といっても肥料が効いたのか、菌の効果なのか小さな造園やさんにはなかなか証明できませんが、現場の人は感じています。今朝社長に言われました。あまり難しい勉強会は当社社員は苦手だと思うので、かみ砕いて年末にわかりやすく伝えるのが私の役割だと。庭師さんはいま落葉が散る前の街路樹剪定の工期真っ只中。忙しい時期なんで、そうしたいと思います。