冬の庭の美しさ
先週は親子でクリスマスリースやお正月の寄せ植えなど緑育関係の講座が続きました。
土曜日の午後、小布施町にある泉石亭の冬囲いをするというので写真を撮りに寄りました。
飯田十基の流れをくむ師匠に教えていただいたS君に、何も知らない私は、最初に「これは1時間くらいで作れるの?」なんて失礼なことを言ってしまいました。
田んぼにあるわらぼっちは稲束を逆さにして立ててあるだけですが、裏をみると、しっかり竹で骨組みがされてあり傘の仕組みになっていました。下準備も稲穂の袴を取り除いたり水につけたりと手間のかかるものなのだそうです。
霜よけも兼ねていて多雪地帯では全部埋もれてしまうので、松本・金沢などで見ることができるようですが私は初めてじっくり裏まで見せていただきました。
設置にもこだわりがあり、何度も地蔵さんとの間・空間を調整して決めていました。
上についている梅の模様はレストランからは見えませんが、本当に美しく丁寧に作ってあり、これは引き継いでいきたい庭の文化だと思いました。ほかにも逆さぼっち、こもまきなどこだわりの冬の装いを設置するところから見ることができて幸せでした。
明日からは水野美術館の雪吊り作業に入りますが、雪と樹肌のよく見える冬の庭が一番好きです。