樹木診断の対応

s-IMGP1648
秋になり枯れ葉が散るころになると
とたんにマツの診断依頼が増えます。
先週だけで7件ありました。

原因はいろいろですが
弱っているところへ
真冬に強剪定を行ったり
油粕と石灰を与えたりと
マツに対する知識不足が大きな原因になっていました。

それでもなんとか
自分の代では枯らしたくないという方には
来年の春に炭と菌根菌を使った
樹勢回復の作業を提案しています。

今日見た麻績町の0神社さんのマツは
周りの杉や檜が大きくなりすぎて
マツの周りの環境が悪くなっていました。
樹齢もそうとう古く、小さなマツカサも
たくさんついています。
葉の色は半分以上が茶色くなり
予算はほとんど無いそうで・・・・。

7本もあるので、本気で元気にしようと思ったら
伐採して光が当たるようにし
たっぷりたまった腐葉土を取り除いて
枯れ枝を高所作業車で除去し、
なんていう作業を行えば
すぐ10万単位でお金がかかってしまいます。

自然は遷移していくので
そのままにしておけば
陽樹のマツからスギなどの陰樹へ変わっていきます。
マツクイムシも心配していましたが
弱ったマツから被害にあってしまいます。
それらを1時間かけて一生懸命説明したつもりですが
どこまで伝わったのか
あとは地元の方の方針にお任せするしか
ありません。

樹木医

Posted by rinkasa