壁面・屋上緑化いろいろ㏌東京
おとといの日曜日、生物分類技能検定の2級試験を受けに渋谷にある青山学院大学まで行ってきました。
試験は、植物の名前の同定や学名・シダ・コケ・海草までいろいろ幅広くて樹木医試験より難しかったです。
近年、科が大きく変わったことも大きな課題で、サクラの学名もPrunusでは無いので、一から学びなおしました。
久しぶりに300人以上の受験者に囲まれ、緊張感が気持ちよく、自分の弱いところがわかり、何度でも受験してみようと思えました。ウマノスズクサの学名や、ハシカグサというとても小さな草が何科か、スギの枝は互生か対生かなど、普段当たり前に見ていた植物の構成、固有種・外来種など視点が変わりました。
最後の問題は見本の葉をルーペを見ながら3倍の大きさにスケッチ。丁寧に書きすぎて時間いっぱいかかってしまいました。毎月の植生調査同行の効果が出て、沖縄以外の写真の植物の名前がほぼ書けたことは嬉しかったです。
午後は造園園芸雑誌の春号の記事の打ち合わせも兼ねて、モネの庭や屋上緑化などを見学。
都会は緑が少ないので壁面緑化が本当に増えていて、単一でなく複雑に組み合わせの妙が楽しめました。広い壁面を、カンスゲやアガパンサス、ハーブなど50種以上使用してあるので、同じ景色がないので見ていて楽しいです。試験の名残で心の中で名前を全部言って歩きました。
ロニセラ・アベリア・モクビャッコウ・アジアンタム・ビバーナム・アスパラガス・オウゴンカズラ・フィッカスなど。葉の形もいろいろで変化に富んでいます。
公共の花壇はササや、サツキの多用で、単調になりがちですが、風景に植栽の組み合わせを考え面白みを加えていくと歩いていて楽しいなと思います。