斜面防災対策技術協会での講演

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先週の金曜日、ホテル国際にて150名の男性の前でお話しさせていただきました。土木関係や建設事務所の所長さんが多いので、平均年齢60歳前後。土木業界も人手不足で空洞化しているのだそうです。

斜面のコンクリートのことは全くわからないので、自分が普段樹木医としてどんなことをしているのか
樹勢回復の事例を、アカマツ・サクラ・スギで紹介しました。盛り土をするとアカマツやサクラは特に衰弱してしまう話。アメシロやカイガラムシなどの病害虫の最新防除。
草の種が発芽しないようにする抑制剤の話など。普段土木関係の講演では聞けない話をしました。

懇親会では雑草の抑制剤の反応が一番多くて、人手不足・予算がない中いかに緑の管理を継続していけるのか、模索しているようでした。薬剤関係の話はどんなに進歩していても話題になることがありません。農薬=環境悪というイメージがありすぎるのだと思います。私は同期に農薬の専門家がいるので農のための薬を上手に選んで使用する方法を学びました。薬剤もいかに安全なものにしていくか
研究者は日夜努力しているのです。

縁石やコンクリートの隙間であれば、抑制剤の使用は問題ないと思います。トラックの走る道路脇を人力で管理している当社だからこそ、大変さや人材確保の難しさがよくわかります。
いきなり全部ではなく試験区をもうけ、試してみる時期に来ていると思います。今回の講演ではそんな話もさせてもらいました。きれいごとでない緑地管理。妥協点をみつけて美しい景観を維持していく方法を私も探して提案して行きたいです。

この機会を与えてくださった吉村事務局長様、有難うございました。

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Posted by rinkasa