樹齢750年のイチイの樹勢回復

s-R0017949s-RIMG0819s-RIMG0822

長野市の天然記念物に指定されている国見のイチイの作業に行ってきました。
数年前に根の周囲に防火水槽を作り根をだいぶ切ったことや冬場の雪捨て場になっていること等
枯れ枝が目立ち、葉の量も少なくなっていました。1日目は枯れ枝を品位を保たせながら剪定し、
今日は根の周囲に有機肥料と放線菌入り資材など施肥をしてきました。
イチイの皮をめくってきれいに磨くと、筋肉質の赤い肌が出てきて綺麗になりました。
最後に栄養剤を散布して終了。急斜面でしたので保存会の方に石を拾ってきていただき、土留めをして
3年間は施肥をしていきましょうという方向で終了。

午後は3件おかしいというので下見に行ってきました。
1件目は除草剤が原因、2件目は弱ったので牛糞堆肥を施肥してしまった家。
3件目のお寺の治療していないカエデからはカミキリムシの出すフラスがたくさん落ちていました。
いずれもだいぶ弱っており、マツクイムシの簡易検査だけして戻ってきました。

明日は緑育協会で殺菌剤の講習会を開きます。樹木と花に特化した話ですのでウドンコ病やサビ病などの話ですぐ役に立つ話です。
最新の農薬を多くの方に知っていただき、効果的な防除をしていただければと思います。

樹木医

Posted by rinkasa