ナラタケモドキ発生続く

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3年前に神社のサクラ・ケヤキにナラタケ?が根株から出ていた記憶はあります。
その時は伐根して松本微生物さんの資材と炭を入れてサクラを植えましたが、今のところ元気に育っています。

先日アカマツの菌根菌治療をしていて根が白いカビに覆われていておかしいことに気が付き、京都の栗栖樹木医に根を送り同定を依頼。松本微生物の猿田さんと一緒に現場にかけつけてくれました。
天橋立などでもナラタケは存在しているのですが、庭木のアカマツが枯れるという現場はまだ見たことがなかったそうです。
最初にサクラ・ウメ・カシワ・カキはすでに枯れて伐採してあり、すべての切り株から菌糸を発見。
黒い針金状の根状菌糸束が見つからなかったので、ナラタケモドキということ。環境悪化によっては1年で1m以上菌糸が伸びるそうです。今後まだ元気なツツジやシラカシ・カエデなど移って枯れてしまわないようになんとか対策をとる方法を考え、お施主さんに伝えてきました。

そのことを社内会議で報告した後、T君から昨年植えたばかりのカエデが枯れてきた。隣のアカマツもおかしいというので帰りに診てきましたが、雨の中ナラタケモドキがニョキニョキ。

今年はクスサンも発生年のようで、蛾にだけ効く薬を散布したら画像の通り。ぐったりしていました。アメシロも2cmの大きさまで成長中。

宮崎駿さんの風の谷のナウシカの中で、カビの胞子が木についてしまい、村人たちは「残念じゃが木を焼き払おう」といって大切な木を燃やすというシーンがあります。来栖さんもハサミや道具はバーナーで焼いて殺菌しているそうです。そのくらいナラタケの仲間はしつこく強力なのだそうです。
ナラタケを抑える菌が必ずあるはずで、今その試験を地道に行っているそうです。
自然界の山はバランスがとれているので、ナラタケは枯れた木には出ていますがほかの木は元気に生きています。除草剤などで周囲の環境が悪くなったからナラタケに侵食されるのか、藁や、腐葉土・バークがいけないのか、もう少し調べてみたいです。

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Posted by rinkasa