悩んで悩んで探し求めれば
先週は長野緑育協会主催の農薬講習会があり、カイガラムシとアブラムシ・毛虫に絞った薬剤の対策を教えていただきました。東京から講師をお呼びして一般会員の方にもわかりやすくカイガラムシの種類から生態までとても参考になりました。今ネオニコチノイド系はミツバチに影響があるので、問題視されていますが、そのタイプではない新しい薬を紹介していただきました。
農薬というとものすごくイメージが悪いのですが、果樹農家や公共の緑化では使わざるを得ないのが現状です。だったら正しくお勧めの薬を効果的に使用したほうが良いと思います。秋には殺菌剤に絞った講座を予定しています。
昨日は最後のクロマツの治療後、国見のイチイを診断に行ってきました。
樹齢700年上部に枯れた枝があり、根本周辺は土手ということもあり乾燥気味。スス病。下に水があるということでしたがコンクリートで舗装され水は・・・・・?
みんな今まで700年間何もしなかったのだから今のまま手を出さないほうが良いのではという心理が働くようで、よくわからないからいじることが怖いのです。どう見ても周囲は乾燥していて、舗装してしまった悪影響がでていてもう少し元気に茂ってもらいたいなら、地力をつけてあげないと、このままではかわいそうでした。
今から診断書を作りますが私は攻めで行くタイプなので、腐植・ミネラルなどは与えて、大きくする肥料でなくて骨が丈夫になる対策をとりましょう。抵抗力を出せる体・根にしてあげましょうと提案したいです。
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別件で今まで庭木のアカマツにナラタケ病がついて衰弱した事例はほとんどないのですが、松本微生物さんが木曜日調べに来て対策を考えてくれます。ナラタケはスイスの事例ですが1000年生き続け、0.5平方キロメートルにも広がった腐生菌で、生きた木を腐らせてしまいます。(樹木たちの知られざる生活)早川書房より
この本は今年出た本ですが菌根菌のこともわかりやすく書いてあります。
わからないことを悩んで仲間に相談して頭を抱えて解決していくことは、私の性分に合っているのだと思います。