樹木医大会で群馬へ
中野市のバラ祭りは今一番見ごろを迎えています。当社が担当しているイングリッシュガーデンも草花の優しい配色でバラの引き立て役として、来園者に喜んでいただいております。
バラ祭りで多くの人たちでにぎわっている週末、年に一度開かれる樹木医全国大会に参加してきました。
安中杉並木は私は群馬県生まれなのでよく通りましたが、今では存続の危機ということで、群馬県の樹木医さんは「打つ手がないのでどうか皆様のお知恵を拝借したい」と訴えていました。732本あった杉は今や13本。それも空洞が大きく倒れる危険があるとのこと。コブラロープや幹の保護バンドで対策をとるくらいしか行ってないそうです。
スギカミキリ対策として粘着バンドで成虫を捕獲している画像も見ましたが、これはまだ使用したことがありません。良い情報でした。杉に入るカミキリムシも3種類いるとのこと。
印象的だったのは報告書や診断書をどんなに厚く書いても、直せなくては駄目だと言っていたことでした。
会場のロビーではいろんな書籍や、資材の展示を見ることができ、顔なじみになった全国の樹木医さんとの会話の中でとても刺激を受けました。論文を却下されても懲りずに書き続けるI樹木医に心から敬服しました。
ハムシ図鑑は欲しかったけれど今回は買うのをやめておきました。
夜の懇親会は菌根菌を使って樹勢回復に取り組むメンバーで、いろいろ情報交換を行いました。
私は明日治療するハウチワカエデの配合や資材など。福島のSさんは天然記念物の霧島ツツジの治療で悩み、「山本さんも言っていたけどキャラは治療が難しいねって」
治療に取り組む責任ある人達の苦しみ、もがきが伝わってきて
「俺はカイガラ虫に困っている」とM師匠。
それならいい薬ありますよと私。お見せしようと用意していた資料をお渡ししました。
四国・福島・兵庫・京都・埼玉・・めったに会うことのない者同士ここぞとばかり真剣です。
母が住む実家までは20分の距離でしたが、今回は顔をだせず親不孝な娘をお許しください。