オオモミジの樹勢回復作業

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先週豊野にあるお寺のオオモミジに取り組みました。
春先葉が落ちてしまい、枯れ枝が半分あり、幹にはカイガラムシがたくさんついています。
根を掘ってみると、マツと違って根が癒合していて板のようにくっついているので、深く掘れません。
それでも掘り進むと腐った根が何ヶ所かあり、水が出てきました。それを取り除き腐植・放線菌入り資材・ゼオライト等いれ、根元が乾燥しないように対処してきました。
すぐ隣にアカマツが絡んでいるのでその根も元気になるように菌根菌を入れました。
松本微生物の猿田部長と京都の栗栖樹木医さんのアドバイスにより、カエデはA菌根なので、炭は入れないで桜と同じ菌根菌資材だけ入れました。ほかのカエデもみな先端枯れがありましたので追肥をして終了。追肥といっても化成肥料ではありません。

次の日は松川町にある七色オオカエデを午後見に行きました。
秋の紅葉の頃は大変な人でにぎわうそうですが、今の季節は誰もいませんでした。
根は乾き、葉は小さく、ミネラル欠乏も少し出ています。枯れ枝が出ているので早めに対策をとりましようと地元の樹木医さんと合意してきました。
自然に生えた樹木は人間が手を入れてよいのか悩むところですが、人間が周りの環境を変えてしまったのですから、森の代わりになることをしないと衰弱していくのをただ見ているだけでいいのかと。
葉が大きく茂るのが怖いのであれば少量与えましょう。資材を検討しましょうと。
11年前に初めて治療を手伝った美麻のイヌザクラも診てきましたが、だいぶ弱っていました。
これも今行っていることを見直す時期が来ているねと、意見が一致。
一人よりは二人、同じ立場で意見交換できる仲間がいることは本当にありがたいと思いました。

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Posted by rinkasa