ガーデンデザイン

s-KIMG0660s-KIMG0669s-s-KIMG0668 (2)日本の文化である庭園の極意は、「無作為の作為」であり、わざとらしくなく石や植物を植栽することに重点を置いています。それに対して明るさと生命力・花の持つ美しさに、組み合わせの美を求めたものが花壇だと思います。篠ノ井中央公園は隣に大きな病院があり、廊下から花壇がよく見えます。また介護で疲れた人たちの癒しの場としての機能もあるので、季節折々元気な色で風に揺れる風景が出来たらと考えています。

車椅子の方用にイギリスで考えられたレイズドベットには、ウォールフラワーの花が今満開ですが、花壇が高いと作業も楽ですので、これからの高齢化社会にはすべての方に応用できると思います。以前グロッセ節子さんの園芸療法の講座に10回通っていましたが、この夏は緑育でも講演をしていただけそうです。

チューリップが終わり、アリウムの紫の花とシャスターデージー・スィートロケットの紫の共演のあと、この時期の花壇は次々と2週間で景色を変えていきます。この辺は日本庭園との大きな違いです。侘び寂の好きな庭師さんにとっては最も苦手な世界でしょう。
色の多様さと・華やかさ、季節による変化が女性の移り気なところにぴったり合うのかもしれません。いつも変わらない風景は女性にはつまらないそうです。私は造園界にいるので男性的な感覚もわかりますが
女性は微妙な色の変化に気が付きます。多くの男性は赤といってもいろんな赤があることには疎いです。今年マリーゴールドの新品種を輸入して播種しましたが、2年前に海外の雑誌で見て以来いつか咲かせてみんなに紹介したいと思っていたので、今年はそれが出来るので嬉しいです。

今将棋の世界では次の先の手を読むことで14歳が活躍しています。ガーデンデザインも来年の春に咲く花の組み合わせを考え輸入の段取りに入らないと、植栽計画はオリジナルなものは出来ません。アブラムシの付いていない健康な花壇、高低差、色の組み合わせ・何百通りのデザインが考えられます。いろんな情報が必要になりますので、日夜新しい情報を取り入れ人々に喜んでもらえる花壇植栽を行っていきたいです。

樹木医

Posted by rinkasa