市の天然記念物診断

s-R0014652
先週、教育委員会の文化財課の方と、2本の樹木の診断に行ってきました。1本目のサルスベリはちょうどお墓の真ん中に生えていて、昔は土葬でしたので骨粉などもたくさんあり、よく花が咲いたそうです。
お墓はこの何十年と使われていないとのことで、枯れ枝が目立ちました。
地元の方に3年間有機肥料を追肥をすることと、消毒の見直しを提案してきました。

2本目の戸隠猿丸とどの七本松は、樹齢400年と言われ、株の周囲が4.2mもあり、山の中の急斜面に生えていますした。すでに1株の中の7本中4本が腐朽して倒れており、根元の腐朽は進行中でした。
周囲の環境が、コバギボウシ・シュロソウ・フシグロセンノウと、湿った日陰に生息する野草が咲いていて、雑木林が大きくなり、このマツはお金をかけて治療はしないで、このまま自然に朽ちていくのがふさわしいのではと思いました。
そのことを82歳の世話役の方にお話すると、「わしもそれでいいと思う」と同意してくれました。
自然に朽ちて果てるまで、年に1回は草を刈り続けるとも話して下さり
地域の方も高齢で管理がなかなか行き届かないのが現状だそうです。

都会と違って古い木が残っている地域は高齢化が問題で
なかなか管理する人と、予算がないそうです。
自分たちの住んでいる地域に目を向け、出来ることからお伝えしていけたらと思います。

未分類

Posted by rinkasa