自己と向き合う時間
先週松本の保福寺にマツの診断に行ってきました。
昨年菌根菌による樹勢回復を行った場所で、治療を行わなかったマツが黄色く変色してきていました。
人間と同じで、根を掘ってみないと分かりませんが、弱い部分からダニがついたり、症状が出てきます。
周囲の山にはマツクイムシが大発生しており住職さんや檀家さんは心配で仕方がありません。
今年は5回も同じ薬剤をマツクイムシ対策で散布したそうです。今の薬は残効性が長いので正しい回数に減らし
ダニ剤や他の薬に変えましょうと提案しました。
同じ日に手入れも行いましたが、当社のベテラン4名は黙々とマツに向かって祈るように手入れをしています。
その姿は美しく、誇りに満ちていて見ていて気持ちの良いものでした。
住職さんに、「ここの美しいマツを毎年手入れさせていただけて、社員は心から喜んでますよ」と伝えると、「マツを触るのが嬉しい?」と、信じてもらえませんでした。
でも私にはわかります。だってみんな穏やかで良い顔して作業しているから。
今年はこの枝を切って来年この枝を伸ばしと、将来設計を立てて手入れをしていけるようになるには数年の経験が必要になります。
私も3箇所の公園のデザインを今決める時期ですが、春はこの品種で、この色と青を組み合わせてと考え、種を発注し植えつける。草花の種類はとても多く、なかなかすぐ引き継げるものでないのが悩みです。
今週から緑育関係で三輪公民館で寄せ植え講座、マイスターさんの交流会。クリスマスリースにお正月の寄せ植えと講習会が続きます。若手スタッフに来年からはお任せできるように陰からサポートしていきたいです。