病気と抵抗力と跳ね返す力

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先週図書館で借りた「鹿の王」上下巻を読み終えました。
内容は人間のウィルスや病の話でしたが、植物も同じだと思って読んでいました。

竜王山頂の標高1500mに植えたメコノプシス。
植えて5年経ちますが、今年初めてウドンコ病にかかりました。
今まで一度も病気になったことはなく無農薬で育ててきましたが
なぜ今年に限ってウドンコ病が出たのか。

株が大きくなって混んで来た。
春の追肥を行えなかったので、7月に何度か栄養剤をたっぷり与え
間延びをした株になった。

いろいろ原因はあると思いますが
とりあえず今週消毒をして秋に株分けをして、移植し、環境を整えます。

趣味の園芸でもウドンコ病のついたハサミで花殻を取り除いたまま
隣のペチュニアを切ると、2週間後にはその株もウドンコになっていました。

私達のハサミが原因ではないと思いますが
そのTVを見てからは特にハサミの消毒・洗浄はまめに行うようになりました。

ウィルス・ダニ・ムシはどこにでもいます。
鹿の王にも書いてありましたが、
「誰でも病は生まれたときから持っていて、それに負けないような
抵抗力や生きる精神力などで病に勝った人だけが生き残れるのだ」と

隣同士でも枯れる木と元気な木があるように
サルノコシカケのついたケヤキのように、病と同居しながら
何年も生き延びる樹木もいます。

当社の庭師はみんな顔を真っ赤にして35℃という日中も
誰一人倒れずに
国道の刈り込みや、公園の除草・個人邸の庭を綺麗に手入れしています。

胃が痛いと気にしていたA君。
太陽に向かって手入れをしている姿は
私にはまぶしく健康そのものの姿に見えました。

[画像は園芸種のサクラについたナシヒメシンクイです)

樹木医

Posted by rinkasa