草刈る前に (あづみの現場にて)
先週の土曜日、あづみので維持管理をしている社員10名で、希少な植物や、蝶の食草の勉強会をしました。
久しぶりの現場でしたが、5年前に一度パトロールに同行した時より、クララや、アヤメなどが増えていました。
地道な草刈時の保護が実を結んだのだと思います。
あづみの地区は昆虫・植物にとっても日本海側のものと、太平洋側が交じり合い、ものすごく豊かな
植生で、わからない野草も多くありました。
花が咲けば見分けがつきやすいのですが、マメ科植物は特に難しく、
ナンテンハギとイタチハギ・ツルフジバカマとクサフジ・ビロードクサフジ・ナヨクサフジ・・・・
現地に図鑑を持っていかなかったので、わからない草は宿題にさせていただきました。
違いが分からないと、外来植物と、絶滅危惧種という、まったく別物になってしまいます。
熱心にメモを取るJ君や、ある程度の希少な草花がわかるM君。
私が、「ユキザサかな」と言ったら、「チゴユリではないですか」なんて
昨年入ったS君に言われようものなら、涙が出るくらい嬉しくなっちゃって
野草の保護のことで話が出来、実行に移せるなんて
なんてすばらしい現場でしょう。
ヌマトラノオにエゾシラネ・コカモメヅル・アヅミノヘラオモダカも見つかって
今ではほとんど見る事が出来ない野草が管理地の中にあり、
毎日パトロールしながら咲いた花も見る事が出来るなんて
個人的にはうらやましい仕事だと思います。
希少植物がたくさん見つかるので、いつもは冷静沈着な私も大人気なく興奮してしまい・・・
S君この貴重な機会に植物の名前を覚えて
咲いたら写真送ってちょうだいね。