一里塚のマツ

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連日マツの診断であちこち出歩いていますが
ほとんどのマツはマツクイムシの
症状が出ていてすでに手遅れで
持ち主の方は「去年から元気なかった」と話をします。

健康なマツには抵抗物質がありますので
なかなか被害に合いにくいのですが
弱ったマツはいつマツクイムシで枯れてしまうか
わかりません。
一里塚のマツも、カミキリムシの穴が7つも開いていて
キノコも出て、小さな松の実もどっさりついています。

予算もなく、一里塚という文化財のために
土壌を改良することも儘なりません。

しかしどうみても深植えになっているので
地元の人達に話を聞くと
10年以上公園内の草捨場になっていると。

少し掘ってみると乾電池にビニールやアメまで。
掘るのはダメならゴミを取り除きましょうと
住民で作業をすることになりました。
瀕死の状態ですが、昔からいつも眺めてきたマツだから
枯らしたくないという思いが伝わって
なんとか出来る限りのことは試してみたいと
考えています。

樹木医

Posted by rinkasa