ちょっと今つらいですけど

s-アカマツ診断s-シダレ診断9月になって涼しくなると、庭のマツが色がおかしいという電話が増えます。また春に菌根施工した家の様子も結果が出てくるので、電話で確認して様子をうかがっています。
10月に高山村のシダレザクラの樹勢回復を行うのですが、講師は京都から小川眞先生と伊藤先生、宗實さん他が指導に来てくださいます。お二人は80歳を超えていますが、今も各地の樹勢回復にかかわっておられます。その指導・樹勢回復を公開して全国の樹木医さんたちにも見ていただきたいと年に1度、企画をしています。おととしは京都の宇治市、去年は山ノ内のカエデ、今年は高山村の水中のシダレザクラ。
一人の考えでは間違えてしまうことも、先輩方のお知恵を借りれば5年かかるところが3年で効果が出ることもあります。樹木医の仕事は枯らしてしまったらどうしようとか、説明してわかってもらえるのだろうかとか、こんな自分を信用してもらえるのだろうかなどと、慣れないうちは不安が付きまといます。
10年たっても毎回新しい現場で、症状も樹種も違うので、聞ける仲間や同士のつながりが本当にありがたいのです。
準備の途中でいろいろと問題を解決しなければならないことが出てきて、悩んで苦しんで。
でも今聞いておかなければ後悔してしまうので、壁が厚ければ厚いほどクリアした時の達成感と充足感は、やりがいという言葉に変えて残るので、ちょっと今腰が痛くてつらいですけど、がんばります。

樹木医

Posted by rinkasa