公共緑地花壇

2022年12月18日

最近インスタグラムを始めて、何が素晴らしいかというと、連日イギリスやドイツなどの種苗会社、ガーデナーなどの画像・動画付きの情報が入手できることです。
数年前までイギリスに手紙を送ってカタログを取り寄せ、種を輸入、園芸雑誌を1冊1800円で取り寄せていました。ビデオもイギリスは型が違うので、専用の機械を購入して見ていました。

ところが今はネットで購入、翻訳も付いているので間違えることもなく、常に最新の情報でアップされ、草花もカラーで動くので花の大きさなど植物の情報が本当にわかりやすくなりました。
ドイツ語もオランダ語でもインスタはすぐに訳してくれます。

インスタでの一番の関心記事は公共の緑化で、潅水が楽で、草取りなどの管理もあまりかからない自生種を取り入れた植栽。海外では低木ではなく、宿根草の混植をしています。混植は害虫や病気を寄せ付けないこともわかってきました。植物同士の共生関係の利点です。

残念ながら長野県内ではまだサツキやアベリア1種類の単調な植栽が多いのが実状です。
デザインや色どりはあまり考えていません。

画像の1枚目は海外の最近の緑地帯で、グラスや宿根草を植え、1年中咲いていなくても葉の色などで景観を見せる工夫をしています。

長野市でも車の往来の激しいところでは、植え替えがままなりません。
1年中裸地でいるのであれば、せめて春だけでも咲く丈夫な球根で。
ミニ水仙や、チオノドクサなどの小球根を植え、開花時期をずらして種類の組み合わせで長く咲かせてみたい。
長野市では実験的に7年前に植えたムスカリの藍色の品種が春になると毎年咲いています。

誰かが取り組まないと公共の花壇は変わっていきません。
みんなが平等に通る道、多くの人が集まる公共スペースの緑にこれからも力を入れていきたいと思います。

s-公共花壇

(画像はnigel.dunnett さんのインスタより)

樹木医

Posted by rinkasa