当社お勧めの樹種と下草を考える

s-IMG_2147s-IMG_E5186先週の土曜日、毎年恒例の会社の暑気払いがありました。ちょうどトレドの植栽を担当しているO君が隣でしたので、画像はネットで自分で検索してもらってお勧めの新樹種を数種紹介。
日本の山にある雑木は飽きずに素晴らしいのですが、野草や、山の木は日当たりの良い山砂ベースに植え付けると弱ってしまうものが多いのです。また若い子育て世代の庭と熟年世代の庭は好みも、管理の時間も変わってきます。
和風が好みでしたら、山にあるリョウブではなく、園芸種の矮性の洋種のリョウブや、シルバーグレーの葉の品種の白花マンサクなど、品種を変えると選択肢はものすごく増えてきます。低木で花も綺麗で虫もつかなくて紅葉もきれいな植物。それを組み合わせて植え付ける仕事はこれからの庭師さん、海外でいうガーデナーさんの一番面白いところではないかと思うのですが、今の庭師さん・設計者はこの部分が弱いのかもしれません。
いままでの日本庭園はマツと、フッキソウと玉竜で構成されるようにとてもシンプルなのですが、空間が必要です。最近の住宅事情の庭では、駐車場優先。そこに1本でも木をを植えましょうと提案するのが僕の仕事だと言っていたN君の意気込みもよくわかりました。
話はすっかり植物の話で盛り上がり、H次長と、S君はイワガラミとスイカズラのツル植物の有用性の話。するとK君は「ツルだったら斑入りのヘンリーヅタがいいね。斑入りのヤマボウシのウルフアイも綺麗で、花が咲いてなくてもシンボルツリーにいいね」と彼。私は「ヘンリーヅタも細葉タイプがシンプルで伸びすぎなくていいよ」と画像で紹介。s-IMG_5370
K君は「斑入りも1つだけならいいけど余りあるとうるさいね」その通り。さすが40代になるとみんな感覚でわかってくるのかもしれません。
飲み会ではこういう話がなんといっても一番楽しい。
提案だけでなくその材料が安定して安価ですぐ手に入る環境を作るのが私の仕事でもあると思うので、生産者との新規取引、自分の庭で試験栽培した新樹種を、地元で増やしてもらうなどして、当社の植栽材料の定番になれるといいなと思います。(もちろんパテントがついているものは増やしません)
会社から自分の仕事の目標を提出してくださいとありましたが
私の課題は、もう少し多様性のある庭空間の実現と、公共の植栽の提案。
里山の樹木・野草、外来種も含め、植物の性質と名前を全部わかるようになることです。
もちろん樹木の樹勢回復にも努めます。

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Posted by rinkasa