黒星病とウドンコ病

2022年12月18日

s-IMG_1775先週緑育協会で今年2回目の薬剤講習会を行いました。前回は春に行えるカイガラムシの防除でしたが、今回は梅雨時のバラの黒点病対策に絞って行いました。参加者もバラ好きな方65名。
ちょうどNHKの番組でもバラの黒星病対策を取り上げていましたが、やはりTVでは薬品名は一切出てきませんでした。ただ雨に当たるとなりやすいからベランダへ取り込めば減りますと先生は言っていました。すでに植えて大きな株になったバラには薬剤散布はかかせません。殺菌剤もカビなのか細菌なのかウィルスなのかで薬剤が変わってきて、かければ何にでも効くという言うわけではないそうです。
黒星病は20℃から26℃ 7時間以上濡れると発病するので、夕方にバラに水やりをすると夜間乾かないので発病しやすいそうです。
ウドンコは逆で雨が少なく曇りの日が続くと発生するとのこと。
最近の薬剤はフロアブルが多いのでよく振ってから水と混ぜるように。
ウドンコは耐性が出やすいのでローテーションを組んで散布すること。
今年出たばかりの薬剤を詳しく教えてくれました。

個人の庭では、予防どころかバラの葉っぱが落ちてから、または茶色くなってから散布することが多いです。今年は病虫害にはかからないだろうという楽観的な考えが、アブラムシからモザイク病をひきおこし、こうなるともう抜くしかないそうです。

おまけで、当社で扱っているバラにつくマメコガネのフェロモン剤のトラップも紹介しました。すでにガサゴソとたくさん集まっていました。

野菜でも花でも無農薬・無肥料栽培が支持を受けていますが、公共や施設などはなかなか管理が行き届かないので、植えた以上は枯らさないように上手に薬剤と付き合っていきたいです。

樹木医

Posted by rinkasa