市の天然記念物の診断 カシワ・シナノキ他
先週工事していた工学部玄関のロックガーデンは無事完成しました。植え付けたばかりですので2年後くらいが植物が茂ってきていい感じになると思います。
その時は少し寂しくても時間をかけて作る景観が好きです。
今日は朝から教育委員会の職員の方と長野市の保存樹の診断に行ってきました。長野市も合併して広いので、4か所回るのに1日かかってしまいました。
ほとんどが樹齢300年400年のカスミザクラ・シナノキ・シダレザクラ・カシワなど。
サクラにはサルノコシカケがついていました。地元の方たちからもいろんな質問が出て、それに答え自分たちでできる保存の仕方を伝えてきました。
花がたくさん咲くサクラなどは少しの有機肥料・堆肥でいいので継続的に与えましょうと。機械も入らない山の中の老木は自然に朽ちていくのを見守り、受け入れないと、今の技術ではキノコの菌による腐朽を止めることはできません。
明日はタギョウショウ18本の菌根菌による樹勢回復作業を行います。
一段低い砂利道にグリフォサート系の除草剤を2度散布してしまい、葉が黄色くなってしまいました。昨年は散布をやめていただき黄色い葉を取り除きましたので、だいぶ緑になってきました。
もともと寿命が短く、樹勢の弱いタギョウショウですので、菌根菌で共生していけばさらに元気になるだろうと決行。
根がクロマツで上がアカマツという「どっちの菌根菌を使えばいいんだー」と悩みましたが、栗栖さんのご助言通りクロマツ使用で施工してみたいと思います。
明日は新潟から前泊して施工を見たいという熱意のある樹木医さんも参加するので、丁寧に説明して新潟市でも応用していただければと思います。