三保の松原と菌根菌
23・24日と静岡市にある三保の松原に研修に行ってきました。
三保の松原は同期の槙野樹木医さんが診断と樹勢回復作業をしていますが、マツクイムシの被害が10年間で1割になったそうです。今回も羽衣のマツ周辺に炭と菌根菌を入れて、土壌改良を行うそうです。その現場と工法などを教えていただきました。
また三重大学の松田教授からは、クロマツの根にはケノコッカムという菌根菌が塩害や紫外線から根を守っているという話も聞き、実際に海岸で根についたケノコッカムを見せてくれました。菌根が黒い色をしているのは、メラニン色素だそうです。違いを知らなければ腐った根と思ってしまいます。
懇親会後、樹木医さんが集まっていると小川眞先生がめずらしく顔を出して、
「樹木医は施主さんを説得する能力を極めなくてはいけない。
医者というものは誤診もするが、そのあと知らんぷりをするか、検証できるかで違ってくる。あなたたちは木が好きで、ぞっこん惚れ込んだものを見つけられた人たち。それは己のためでなく金儲けのためでもない幸せな人たちだと思う」と嬉しそうに笑っていました。
80歳の伊藤先生に戸隠の御神木治療の相談をすると、試してみたい方法があるとのこと。
真田公園のタギョウショウ治療も関西はクロマツに接ぎ木しているけど、長野はどうなんだと。アカマツと聞いていましたが???もう一度確認してみます。
相談できる人がいる私は本当に幸せです。