造園学会にて

s-R0012659
土曜日中野バラ祭りの会場は来場者がたくさん訪れ、綺麗に咲いたバラや草花に感嘆の声をあげていました。
裏方としては何よりの喜びの瞬間で、人に喜んでもらえる仕事は本当に楽しくやりがいを感じています。

日曜日は松本市にある信州大学で、日本造園学会の全国大会があり
ランドスケープ関係者・大学教授・学生が多い中、
アカマツの樹勢回復の話をさせていただきました。

終了後、根を掘るときはどうやって傷つけないように掘るのかと
農学博士に聞かれましたが、画像の通り地道に縁日の型抜きをするように
いろんな道具を駆使して丁寧に掘り出すと伝えました。

午前中行ったアカマツも地上部がカッパン病で、深植えではなかったのですが
何が原因か掘り進んでいったところ、モンパ病のような白い菌糸がたくさんついていました。
香りを嗅いでみると、キノコ臭がして腐朽菌でした。
モンパはキノコの香りがしません。
腐朽菌を抑えるには紫外線を当てることも有効ですので
根上がり状態にすることに重点を置いて治療しました。
一本は完全に枯れていたので伐採しましたが
倉庫に業務用の除草剤がおいてあり、これも原因のひとつかもしれません。

今年は暑いので、依頼の来た治療を全部行うことが出来なくなってきております。
診断はいつでも出来るのですが、治療が間に合いません。
重症の松を優先して行っていますので、初期の方はお断りせざるをえないのです。

樹木医

Posted by rinkasa