今年は冬も忙しいので

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先週は暖かい日が続き、剪定などの仕事もスムーズに進みました。画像は上駒沢神社のサイカチです。サイカチはマメ科ですので心材が腐りやすくコフキタケや癌腫病がついていて、それでも残していきたいという相談でした。土曜日のラジオの収録を終えて顔を出すと、すでに隣のスギ2本は伐採していてサイカチもバランスよく剪定中でした。仕事が早い!!。22歳のO君に時間もあるので小さいサクラの剪定もしてもらいましたが、私は教科書通りのことしか言えません。ベテランのA君は「先を見て剪定をしていかないとだめだ」といい、「枝先は考えなくてもいいから奥を見ろ」と教えてくれました。難しい。奥を見るという意味が良くわからない。

今日ベテランのH君に聞くと、全く同じことを言っていました。切り詰めるんじゃなくて養分を枝先に逃がす剪定を心掛けていると。なるほど。当社の剪定が品があって柔らかいのは切り口も見えないし、上から見た姿を意識して長い目で剪定していると。このことを若い世代にどう伝えていけるのか、庭木にも尊厳がありますのであまり電信柱のようにされても街の文化度が問われてしまいます。
このごろの街路樹の剪定がひどいと、パーソナリティの武田徹さんも語っていました。

午前中は樹齢100年ほどのモミの木の診断
モミは根の周りが舗装による深植えが原因で、カミキリムシの2次被害がすごくてお施主さんは道に倒れたらと心配していました。脱出した穴に薬を散布しガムテープでふたをしていました。残念ながら出た穴にはもう虫は入っていないことと今最高気温が0℃の時に薬は効かないことなど、また剪定したらいくらかかるかなどお伝えしてきました。

今年は結構忙しいので新聞に広告は出しません。昨年から待っていただいている依頼をきちんと春に対応させていただきたいと思います。

樹木医

Posted by rinkasa