新人樹木医さん
14日の日曜日、樹木医長野県支部の研修会と歓迎会がありました。
今年の県内の合格者は22名受験中1名で、うち女性は4名受験しました。
先週も女性の庭師さんが上田から私を訪ねてきました。
樹木医になるにはどのような勉強をしたらよいのか、仕事はあるのか、等々。
私は庭師が好きでこの世界に入りたくて受験したので、仕事があるかどうかなんて考えなかったし
今は園芸と野草と企画などいろんな仕事をしているので忙しいし充実していると伝えました。
試験も年々難しくなっているようで合格者数も減らしているようです。わざわざ話を聞きに来た彼女は来年合格するでしょう。心から待っています。
合格した篠原君(30歳)は5年前から当社に手伝いに来てもらっていて、
芋井の神代桜の樹勢回復や戸隠神社のスギ・通明小学校の桐など多くの作業を一緒に経験を積んできました。東京の石正園で厳しい修行を終えてきたので、剪定も石組みも一流の仕事を見てきています。長野市出身では18年ぶりですのでおおいに期待しています。
樹木医の仲間同士も情報を共有化することはとても大切で、反論があってもそれに対して実験やデータを証明できればいくらでもクリアできます。春に行うマシン油の使用も、初めて使うときはみんな不安です。マツにかけて枯れたらどうしようなど。私も10年前は不安でした。造園業界の誰に聞いても散布している人はいませんでした。たった一人俺は使ってるけどという人の話を聞いてから、製薬会社の同期に聞いたり、行動力だけはありましたので、情報をあつめ今では当社では普通に使用し、虫の被害は減ってきています。(失敗した人は倍率が濃かったようです)
なんでも初めては怖い。不安。樹木医になったばかりの人達は特にその思いが強いと思います。そんなときやっぱり聞きやすい関係の仲間・先輩・同士がいると仕事は安心して進んでいけます。
いつまでもカイガラムシに悩んでいないで、柔軟に試してみる。
その姿勢があればどんどん変わっていく樹木医の常識や薬剤に対応していけると思います。