袖垣と茶室の手入れ

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今日、お盆までに出来なかった茶庭の手入れと松がおかしいというので私も同行して見に行って来ました。春にクロモジで作った袖垣が庭に重厚さをかもし出していました。袖垣は材料を京都から取り寄せ当社の社員2名で2日がかりで作成したものです。今ホームセンターで販売されているものはほとんど中国製で、1から手作りする機会はほとんどありません。
造園文化として受け継いでいく貴重な技術だと思うので、本当に良い機会を与えていただきました。
1本1本草を手で取りながら、これはカラスビシャク・これはエノキの実生・これはヘクソカズラと、草の名前を言いながら若い職人さんと草を取りました。
休憩時間には北山杉の手入れの仕方、茂りすぎたラッキョウ竹の透かし方。①奇数で残す。②高さを揃えない。③先端は止めない④残す竹の間隔の幅を揃えない・・・・うーん難しい。初めてのO君はつい切りすぎてしまう。聞きながら、切りながら慎重に作業を進めていかないと後で後悔してしまう。伸びるから大丈夫と言われても、手が止まってしまう。
私も花の切り戻しは大胆に刈り込んでいますが、新人さん達はどうやって良いのかわからない。
私はどんどん質問するから熟練庭師さんは答えてくれるけど、新卒の18歳では何をどう聞いて良いのかわからないのだろうと、初心に帰ることが出来ました。
庭師が絶滅危惧職種にならないように、楽しく伝えたり、伝承するシステムを作ることも大切だと思っています。

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Posted by rinkasa