佐久シチズン工場植栽工事完了

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今年の樹木医新年会の席で、シチズンの植栽工事の相談をいただいてから早10ヶ月。先週で無事完成し引き渡しをすることができました。浅間おろしの冷たい風が降る4月から工事を始め、モミ・マツ・オオヤマザクラ・モミジバフウ・100種以上の材料を全国から集め、工場の周りの植栽は公園のように開放された設計になっています。
カエデも花散る里や大盃・ネグンドカエデなど葉の美しい品種も植えられており、
低木には、トサミズキ・ヤマブキ・サツキ類・コニファー・シュウメイギクにシャガ・タイムにイワナンテンなど。
佐久はマイナス15℃まで温度が下がるらしいので、来春検証し凍害の起きてしまったものは記録し、対策を考えて行きたいと思います。
夜の懇親会が始まる前に元請の名鉄造園の加藤さんと、造園の手法はなかなか口で伝承していくことが多く、
水不足にもかかわらず100%近い活着率だった検証をして、技術・手法を伝えて残していきたいですと話しました。保水剤の吸水性ポリマー・リン肥・発根促進剤・菌根菌・・・その樹種にとってよかれと思う資材はどんどん提案してほしいと言われ、それを柔軟に理解してくださり使ってみる器量の大きさは指導者としての大きさを感じました。
植えたあとの3年間はしっかり水遣りや施肥を行い、根がしっかり周囲に根付くまで責任を持って管理をさせていただきます。

帰りに軽井沢追分のツリバナの見事な個人邸のアドバイスに行き、こちらが見せて頂いて感謝したいくらい浅間石と山野草の調和の取れた素敵な庭でした。SBCラジオを聴いての依頼でしたので、武田徹さまありがとうございました。

樹木医

Posted by rinkasa