庭木の診断が連日続く

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先週は個人で造園業を営んでいる方からウンリュウヒバの様子がおかしいので見て欲しいと電話があり個人邸へ。

その場所だけ低くなっており
排水が悪く水がたまるとの事。
根も腐った箇所が見つかり、
幹も湿っていて地衣類がついていました。
秋に土壌改良をして、水はけの改善をして様子を見ることに。

その庭師さんは60歳をすぎていて
連日ケムシの消毒の依頼が絶えないそうです。
もちろん薬は何年もスミ〇オンを散布しているとの事。
新しい薬は怖くて使えないと言っていました。

次の依頼は、街中の病院横のシラカシをどうしたらよいか
相談に乗って欲しいというので現地へ。
根元半分は腐っていて,中へ鉄の棒を差し込むと
サルノコシカケが見つかりました。
隣は産婦人科で人通りも多く
持ち主が管理できないので危険ということで
伐採することに。

次はカエデが枯れてきているので診て欲しい。
見にいくとカエデだけではなく全部の木がおかしい。
先端が皆枯れている。

除草剤?
誰も使っていないという。

排水が悪い庭にただ穴を掘って
ウメや、ソヨゴを何本も植えても
数年後実がつかない。葉の色が悪くなるなど
生理障害が出てきます。

依頼者の9割は60歳以上で、退職して時間もあるとの事ですので
庭木の管理を覚えると楽しいですよと
実が成るもの・花が咲くものには有機肥料などの
腐植質のものを与え、人がきちんと世話をしないと
健康におおらかに育たないということを
ぜひ学んで、自分達で出来ることはやるという心意気で
庭と付き合って欲しいと思います。

樹木医

Posted by rinkasa