ビャクシンの樹勢回復

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先週まで長野県植樹祭の関係で、国道の街路樹周辺の管理、駅周辺の花の飾りつけ
茶臼山植栽会場の花の装飾等々、5月は平年にない忙しさでした。
また雨がまったく降らず、植えつけた苗木や草花も瀕死の状態で水遣りに追われました。

昨日長野県は梅雨いりしたそうですが、予報では降水量が0.2mmとか心もとない数字で
佐久で工事している部長はこのままだと木が枯れてしまうと、心配でしかたないようです。

今日の午前中は長野市の保存樹木である樹齢400年くらいのビャクシンの治療をしてきました。
以前の位置より盛土している為、昔の根が腐りカビだらけ。
マイナスのドライバーで地面を刺しても刺さらないくらい固くなった表土。
生きている根の周囲の土を取り除き、腐葉土・テンポロン・リン酸肥料・発根促進炭他。
そしてスギと同じ菌根菌の粉末を使用しました。
ビャクシンは内生菌根菌であり豊かな土壌がお好みです。

たっぷり水を与え、乾燥防止にバーク堆肥をマルチしました。
担当している市役所の職員の方に、1回のたくさんの予算より、
老齢木は半分ずつ施術を行う予算のとり方のほうが良いですし
3年間はマルチをしてあげたほうが良いとお伝えしてきました。

あづみの公園に通っている社員も最後の仕上げで連日帰りが遅いと聞きました。
みなさん健康診断の結果も出ましたが
早めに病院に行って悪化させないように
健康にはお気をつけください。

樹木医

Posted by rinkasa