寒い中の樹勢回復作業
先週は小学校のキリの樹勢回復を行いました。最初に根を試掘してみましたが、セメントの塊が太い根の上に乗っていて、これを取り除く作業に時間がかかってしまいました。やっと出た根も、盛り土を数年行っていたため腐った部分が多く、細かい根はほとんどありませんでした。
表面は綺麗な土でしたので、ここまで根の環境が悪いとは思いませんでした。
剪定していたK君も高所作業車の上から「枯れた枝を切ったらほとんどなくなってしまうけどいいのかなー」と心配そうな声。
あとは春の新芽が出ることを願うしかありません。
次の日は朝から大雪で、今年はじめての雪道に恐る恐る運転しながらサルスベリの保存木まで。
支所の方も「今日作業行うんですかー」と本社へ電話があったそうですが、こちらは7時半には会社を出ていますので、みなさん9:00に寒い中、現地に来てくださいました。以前この場所は火葬場だったとの事で埋葬した骨などがサルスベリの栄養になっていたらしく、長野市では一番樹齢が古いのではないでしょうか?
今回は枯れた枝を取り除き、地元の方に有機質の追肥をしてもらいます。追肥は2・3年は続けてもらうよう伝えました。
いつも思うのですが、一緒に作業してもらう当社員は、始める前は冗談を言っていても、作業を始めたら、寒いとか辛いとか愚痴をいいません。その樹木が一番いい姿になるまでもくもくと剪定・作業してくれます。
枝の上を自由に動き回り、枯れた枝を見極め、どんどん判断して落としていく姿を見て、腕のいい仲間に恵まれているとつくづく思いました。寒くても心はたのもしく温かかったです。