樹齢千年のイチイ

s-2019-03-06 09.39.35s-RIMG1477s-RIMG1479昨日長野市の保存樹木である余呉将軍駒つなぎのイチイの樹勢回復を行いました。3月に簡易診断をして地元の長老に40cmは土を盛ったと聞いていましたので、小型重機を持っていくべきか悩んだ末、根がどこにあるかわからない状態で傷つけてもいけないしと、手掘りで施工しました。ところが1時間掘っても元の土が出てきません。昔の茶碗や、明治頃の遺物が出てきてさらに石を積んだ層が出てきて、最終的に1ⅿ弱掘り下げました。

何十年も重い土を載せていたのですから、一部根は腐っていました。
排水処理をして、もう少し清潔な用土を後で足すことにして終了。次回施工する場合は根が上部にないことが分かったので、バックホーなどで、盛土を解消し昔の位置に戻す作業をしたいと思います。

研修生も来ていましたが、理想と現実があるということ。限界集落にある保存樹はなかなか予算が確保することが難しく、補助金もこの樹木ばかりにかけられないという問題もあります。
そうはいってもこれほどのイチイはなかなかありませんので、長野市の重要文化財として、後世に残していく使命は感じます。
当社のO君もいつもはトレドの施工が多く、久しぶりに治療現場で穴を掘ってもらいましたが、一番いい音を立てて仕事していました。信頼関係のあるチームで仕事を出来ることに感謝です。

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Posted by rinkasa