高山植物の新しい見せ方と組み合わせ

先週からN村のスキー場ゴンドラ・レストラン周辺の造成作業に入りました。
昨年からK課長に入っていただき図面や測量・見積など、
私の苦手な部分をフォローしていただいております。
標高1200m以上の環境、どんな植物を植えたらお客様に喜んでいただけるのか。
ここが一番悩みました。設計だけしても苗が入手できなければ話になりません。
一本木公園のようにバラに合うイングリッシュガーデン・ボーダーガーデンであれば、イギリスの種を輸入して仕込みますし英国というお手本があります。

ところが今回の現場はコンセプトからこちらで考えなければならないので、今流行りのピートアウドルフさんのナチュラリスティックガーデンを一度は前面に出して進めてみたものの、どうも腑に落ちません。

アウドルフさんのような庭は今世界中でみんな真似をしているのでインスタで見ても、似たような景観がたくさん作られています。
今月の趣味の園芸にも吉谷佳子さんが書いていましたが、手入れが楽で環境にやさしくて、自然な雰囲気、丈夫で長生きと挙げていました。園芸種や外来種も積極的に取り入れています。

そんなときに古田織部の本を読んでいて、彼は千利休の一番弟子で、利休の
「人と違うことをせよ」という教えにそって、大胆な茶室や焼き物を作ります。

多くの人からは、利休のわびさびを受け継がずなんてひどい弟子だと、非難されます。
命を狙われたことさえありました。

師匠の真似をするのは楽ですし賛同も得やすいのですが、そこにしかない宝物を見つけ出し、価値化していく視点が大切と考えました。で、たどりついたのが
『美しい野草の組み合わせ』
野草が畑のような一列植でなく、自然そのものでもなく、デザインされているのだけれども
馴染んで見え、植物と石の組み合わせで魅せる。
日本の野草のカラーリーフ。斑入り葉との組み合わせ。
この考えですと、まず生産者さんがいないので、
地元の生産者にお願いして生産していただき、コストを下げ流通に乗せるまでもっていきます。
そのための生産者さんとの連携はとても大切です。

花が主役の修景をつくる為には、相当の熱量がないと良いものは出来ないですし
自分は器用ではないので、何ヶ所も掛け持ちは難しい。
そんな訳でしばらくの間樹木医の診断はお休みさせていただきたいと思います。

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Posted by rinkasa