野草の自然再生
画像は竜王高原に植えつけたヤナギランです。色が濃くて花も大きくとても綺麗に咲き出しました。
ところが他のスキー場ではなかなかうまく咲かせることが出来ません。
表土を剥いだゲレンデに植えつけても下は固い地盤なので、なかなか大きくなれないのです。
芝生で囲った花畑も嫌地現象が出て、外へ外へ株が進出していくのです。花壇の真ん中だけ花数が少ない状態に。年2・3回の巡回ではアドバイスも限界があります。
毎週管理に行くことが出来れば葉の大きさや色などで、液肥をかけたりミネラル・有機肥料などを、量を調整して与えることも出来ます。
今のところ毎週契約しているのは竜王だけなので、
せめて竜王の山頂の植物は元気で咲いていて欲しいと努力しています。
今竜王で開花している花は
メコノプシスのグランディスとベトニキフォリア。
海草液肥をかけた効果か今年は特に色がいいです。
タマシャジン・タテヤマウツボグサ・カワミドリ・ユウスゲ・イワシャジン・コマクサ・フウロソウ類・カライトソウ・ハクサンオミナエシなど、これから花のピークを迎えます。
ノハナショウブ・キキョウ・アヤメ・ヤナギラン・センジュガンピこれらはみんな地元の種から育てたものです。
発芽にもそれぞれちょっとしたコツがあります。周りについている毛などの発芽抑制物質をいかに取り除くかが鍵です。
今年自然再生士の資格を取りましたが、恐れ多くて自然再生士なんて名乗るつもりもないし、
私達造園業の扱う仕事は、魅力ある、人が喜ぶ美しい自然再生事業でもあるので
鳥も昆虫も木も含めて自然とはなんと奥深く、生涯かけて取り組む魅力のある仕事だと思います。