みちのくなしの樹勢回復
長野市の天然記念物の樹勢回復として、バラ科のミチノクナシの樹勢回復作業を行ってきました。
道路の舗装工事などで、昔の位置より法面の土が崩れてきていて深植状態。でも思ったより土がふかふかで肥沃。落ちた実が栄養となって土を肥やしていたようです。
ナシの根は初めて観察したのですが、黄色みがかったつるつるした感じで幹肌とは違っていました。2ヵ所、腐った根を取り除き、サクラと同じA菌根菌をつけて土壌改良して完了。朝はマイナス3℃でしたが日中は暖かく土手にはフクジュソウがたくさん咲いていました。
ヤマナシ・アオナシ・ミチノクナシの違いを今回やっと理解できました。
他県では絶滅危惧種Aに指定されているところもあるので、少しづつ元気になって長生きしてほしいと願います。
年度末は役所関係の移動や退職する方など、事務仕事も多く昨日の夜は21時になってメールが2通、違う担当者から届きました。一生懸命に仕事をしている人(遅くまでというわけでなく)仕事に工夫をしている人、新たな視点を持っている人、問題点を変えようとしている人はやはり一緒にいて伝わってきます。庭師さんも職人さんですが、文化財にかかわる市の職員の方々もやはり職人さんで道を極めている感じがして頭が下がりました。
来週からはいよいよ都市緑化フェアの植え込みが始まります。若いスタッフは心配していますが、植物の持つ力・美しさを信じて楽しんでやりたいと思います。