天然記念物のアカシデ

JPG111 つつじ山にあるアカシデの診断に行ってきました。
巨樹古木に出会うときはとても楽しみにしているのですが、
ほとんどの古木は残念ながら、今にも枯れそうな悲壮感がでているのが現状です。
今回のアカシデも本当に弱っていて
350年間の間、片側の枝が折れ根も腐り・・・キノコがあちこちからでて、人間で言えば栄養失調で骨そしょう症状態。
肌もつやが無く苔が生え、枝がみるからに白骨化しています。
このまま何もしないので放置すれば弱るばかり

ここでどうやって元気にしていくのかが重要で
あまり元気にしても体がついていかないので
若い根を出すように土壌改良して、吟味した腐植を与え
徐々に抵抗力をつけていく方向で活力を取り戻していかないと
貴重な古木は失われていってしまいます。

たとえ1杯のおかゆでも
元気になることもある
何もしないでいるよりは
今出来る良かれと思うことは試してみる
予算が無ければないなりに
なんとかするのが私に与えられた使命だと思います。
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樹木医

Posted by rinkasa