弱った杏の大木

2022年12月18日

ceddc09e.JPG先日
長野市の保存樹木に指定されている
大きな杏の木を何とか元気にしてほしいという連絡があり
社内にいる先輩樹木医と見に行ってきました。

松代藩から分けていただいた由緒ある木らしいのですが、
建物の間に挟まれ、幹が屋根に食い込み、
根の周りも竹やアジサイなどと競合して
こりゃ弱るのも無理は無いと思いました。

施主さんには
「周りの環境が悪いので弱って、飴のようなものがついているのが
症状ですが、コスカシバの幼虫が中に入って侵食しています」
と説明しました。
また先代の方の間違った剪定から
切り口から腐朽菌が入り
それも弱った原因でした。

施主さんは今年家を建て替えるので
図面を書き直してもらって
杏の根が広がる場所を広げてくれるそうです。

3月の芽が動き出す前に
根の周りの土をふかふかの
土に改良し、コスカシバの対策を
さっそくとりたいと思いました。

樹木医

Posted by rinkasa