樹木医学会のオンライン開催

先週土曜日は、ウェブによる樹木医学会がありました。
初めての試みで講師先生方の声が聞こえないなどいろいろ問題もありました。
昨年は2日間泊りがけで東京大学まで出向いて、大勢の中遠いところで講演を聞いていたので
大先輩のいる中、手を挙げて質問をするなんて勇気のいる行為でした。
今回はチャット機能を使えば誰でも名前を出さずに質問が出来たので
私も樹皮下キクイムシのことで質問をしたら一番に答えてもらえました。
モミやオオシラビソは長野県では山にたくさんありますから、
アメリカのように大被害を受けないように意識して見守っていきたいです。

昨日の信濃毎日新聞に、総合研究大学院学長さんが、今まで日本の研究者は実験をして成果を上げても、社会でその成果をどのように理解し、利用していけばよいのか誰も真剣に考えてこなかったと。

私も昔、技術研究センターに研究員として働いていた時、自分のテーマを決めて試験して、
年に一回発表していましたが、上司から言葉を難しく書くようにと何度も注意を受けました。
今思えば回りくどく書くので、気の短い職人さんからは、でどうなの?と聞かれるような文章でした。
自分の好きな野草の種撒き(播種)ばかりして、
隣の人は、ヤマザクラの成長点培養とか、ダムの緑化、
水辺のベストマンシステムなど、楽しかったけれど
話が共有出来ない孤独感と試験結果を生かせない環境に退職。
白衣の世界には何の未練もありませんでした。

私はやっぱり現場が好きですし、わかりやすく伝えてナンボですから。
今は忙しい現場の困っていることに、ダイレクトに情報を手渡せる環境が
自分に合っているようです。

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樹木医

Posted by rinkasa