高山村シダレザクラ樹勢回復

s-IMG_0487s-IMG_0506s-IMG_0520先週ここ数年続けている菌根菌による樹勢回復研修を行いました。今回は高山村の水中のシダレザクラ樹齢270年が対象です。
講師は小川眞先生はじめ、経験豊富な70歳を超えたベテラン。
参加者は取得3年以内の新人樹木医さんほか、東京、九州佐賀、静岡、兵庫県などからの参加でした。
前日の夕方から宿で、パワーポイントを使った事例報告などを行い、小川先生からは診断をする上での大切な心得などを力説していただきました。

今回は私の上司が同行し、撮影や記録係をしていただいたので、ものすごく助かりました。
施工が終わった後も、昨年から取り組んでいる赤和観音のシダレザクラ・黒部のサクラ他をみんなで見ていただき、貴重なアドバイスをいただけました。
昔取り付けた支柱が効いていない。ねじれたらあぶない。
そこへ東京から参加したアーボリストさんが、施工してもいいですよと申し出てくださり。見積なども同時に聞くことが出来ました。そうやって志を同じにした方々が結びつくと仕事はどんどんスムーズに流れていきます。この絆が私は宝物だと思っています。

赤和観音の集会所のサクラも、治療は難しい、樹形の維持は難しいけれども同じ遺伝子を持った子孫を残すことや、萌芽した枝を残す方法など。
私はもっと弱ったサクラに取り組んでいるよと。

一度治療に手を付けると数年の取り組みになり、アフターフォローが間に合わなくなります。
治療の前日も3年前にアカマツの樹勢回復をした個人のお客様からお叱りの電話。
「うちはもう放置ですか」と。
おかしい、枯れたという電話が来ない限り現実は行けていません。
診断も300本を超すと、もうキャパオーバーなのでしばらく
個人のお客様の対応は控えたいと思います。
公共優先で。
樹木もお年を召した方優先で対応したいと思いますのでどうぞご理解ください。

樹木医

Posted by rinkasa