有機肥料講習会

2022年12月18日

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先日、長野緑育協会で有機肥料について土壌医1級の猿田部長さんより話がありました。
60名の参加者で有機肥料と化成の違いなど、また猿田さんお勧めの有機肥料の話などを聞きました。
たとえば京都の某有名なサクラの樹勢回復に使用して良い効果が出た資材には、魚かす・うずらふん・米ぬか・こんぶ粕・カニガラ粉末・菌類が入っていて、それぞれ何に効果があるか、事例も聞くことが出来ました。ほかSSボーンは肥料というより、腐植としての効果が高いなど。初めて聞く人には少し難しかったかもしれませんが、私は小岩井農牧で働いていた時に、牛糞堆肥や微生物関係の仕事にもかかわっていたのですんなり納得して聞いていました。
樹勢回復1つとっても治療方針に違いが出ます。何の資材を使うのか、何を根拠にその資材を選んだのか?
中野市の一本木公園で尊敬する荒井バラ園さんが、カニガラ・カキガラ・ミネラル資材など駆使して植え付け時に与えたバラを見ているので、化成肥料で植えた苗との差をまざまざと肌で感じています。
サクラにカルシウムなんて必要なのか農家さんでしたら分かる話も、一般の人は良くわからないと思います。極めれば海藻ひとつとっても、ヨードが葉を丈夫にすることで、芝生管理で普通に使われていること。資材をどのくらいの量いつ使用するのか、専門の知識を持った人がまわりにいること、素直に聞ける環境にあることが大切だと思います。
今までのやり方に反対するわけではないのですが、このままでいけないと思えばそれなりの考えを伝え納得してもらえるように努力しないといけないのかと。
心配だから情報を集め、その道の専門家に聞く。
先輩大御所先生に問い合わせるずうずうしさ。
これは私利私欲ではなく不安だから失敗できないから慎重になり、安全策をとる。
巨樹・古木は一人の考えで枯らすわけにはいかないのですから。
やっぱり勉強は大切だと思いました。

樹木医

Posted by rinkasa