マツ枯れ診断の時期
先週ご縁あって飯綱にあるお寺のクロマツを見て来ました。今朝も3年前に診断だけしたアカマツを見てきましたが、もう半分枯死状態で樹齢も古いので治療は難しいと判断してきました。御主人が最近亡くなり息子さんは「俺の代になったら枯れたのでショックで」と落ち込んでいました。当社が管理しているマツでしたら、また違ったのかもしれませんが、普段いろんな庭師さんやシルバーさんが管理している庭は困った時しかかかわれないので、手遅れになることもあります。菌根菌を使った施工はお金もかかることですので、ぜひ予防として施工しておきましょうと強く言えませんでした。飯綱のクロマツはまだ間にあうので来春、下に密集しているサツキを除去して整理し、根の周りに菌根菌を入れて、根系改善の作業をする予約をしてきました。
10月26日27日と京都から菌根菌研究の第一人者小川眞先生と伊藤先生,宗實さんが講師となり、菌根菌を使った樹勢回復の勉強会を地元山ノ内町で開きます。京都御所や天橋立、出雲大社等各地で樹勢回復に取り組んでいる事例報告もあります。
次の日は当社で施工するカエデやサクラの施工状況をを見学していただき、午後は戸隠中社の御神木のスギの改善の経過、奥社の参道のスギの様子もと欲張っています。
小川先生ほか、全国の若い樹木医さん・庭師さんに伝えたいという意思のもと行っていますので当社の若いスタッフも施工しながら学ばせていただければと今準備しています。
樹木医28期生は昨日から筑波で2週間の研修と二次試験が始まっています。長野県では、おととし昨年と20人以上受験して一人しか合格出来ませんでした。今年はどうも5人くらいいそうなので楽しみです。