樹木医新樹種研修会
先週は緑育協会で新潟方面のバラ園や、苗木店、国営公園などの視察をバス2台で行ってきました。私はアドバイザーとして参加したので、見附でも長岡でも植物の説明をさせていただきました。共通するところは、どんどん新しい樹種が植栽されているということ。葉の黄色いもの、紫のもの、高木・中木・低木・宿根草・1年草。それらの調和がガーデンを作り、多くの人の共感を呼んでいました。
見附イングリッシュガーデンでは、ヨーロッパナラの明るい黄色い葉の街路樹植栽に驚きました。管理も行き届き、入園料無料ということでこれは人気が出るのもうなずけました。
国営公園では、バラの下に洋種ばかりかと思えば紅シダや、ヒイラギソウ・クルマバソウなども植えてあったり、下草の世界は限りなく自由でした。
私は新津フラワーセンターで斑入りリョウブと、斑入りのクロモジほかを購入。自分で栽培して覚えるのが鉄則ですので投資額2万円弱。宝石より価値があります。
日曜日は樹木医長野支部の総会があり、午後は副会長の丸八種苗さんで新樹種の勉強会。広い苗圃を説明してくださいました。
西洋シデの“ファスティギアータ”は樹勢が美しくさわやかな印象でした。在来の花の小さいバイカウツギと丸葉ウツギなど数種購入。
みなさん在来種のアズキナシやウラジロ、ノリウツギの“ライムライト”や、バイカウツギの“ベルエトワール”ビバーナムなどを購入していました。
時代はどんどん変化して価値観も変わっていきます。洋風の庭には造園で使っているチャボヒバや、サツキは似合いません。何より土壌の好むpHなどが違います。
植物の栽培特性と名前、どんな環境が好きなのか、長野での耐寒性など。一つ一つ地道に覚えて仕事に生かしていくことがこれからの造園業に求められてくるのですが、なかなか庭師さんは華やかな色・世界が好きでないので、極めるのは難しいかもと思うきょうこの頃です。