台風被害
初夏に後継樹の育成状況と、植える場所の相談ということで初めて同行し、危険だと思うスギを数本警告して帰ってきました。その3ヶ月後先週の台風で奥社のスギ3本・モミなども数本倒れました。
先週の台風では上田のニワウルシや、京都府立植物園の樹木等多くの被害が出たようです。
県の重要文化財ということもあり大町の樹木医さん同行の上、状況を見てきました。
根は板根になっているので途中から折れていました。
伊勢湾台風以来の被害だそうです。幸い観光客に被害はありませんでしたが、あまりの人の多さに毎年敷き詰める砕石と踏圧。ここで本格的に参道の見直しをしていかないといけない時期に来ていると感じました。行きと帰りだけでも変えるとか、ルートを模索し何が生えているのか調査し、笹の刈り払い等整備してから道をつくり、それから参道の杉の樹勢回復をしていかないといけません。
気の長い話にはなりますが、今こそ取り組まないと台風のたびに折れる心配が増えていくと思います。日光杉並木・安中杉並木・いろんな杉並木がありますが、戸隠は山の奥ですので自然を残しつつ歴史も守りつつ樹木を残していかないといけません。
自然界では倒れてギャップが出来たりすることは自然の摂理ですが、観光地の多いこの場所で訪れる人の安全を確保し、スギも健康に生きていける環境づくり。
知恵と本気度が求められます。