アカマツ菌根菌治療
本日より個人邸の菌根菌を使った樹勢回復作業が始まりました。昨年の夏から依頼があり、この春までみなさん待っていただいております。
1件目は千曲市のアカマツ1本で、除草剤の影響で葉がしなだれて弱っていました。盛土で硬い石が多いのでツルハシをお借りして表面の草や石を撤去。その後半日かけて根を出して小指から親指くらいの根を切り戻しました。私も右の肘が痛いというのについ掘ってしまいあとで後悔。20歳のY君が私の分まで頑張ってくれました。
軽石やゼオライトなどの配合ブレンドを混ぜて、炭とアカマツ用の菌根菌をつけて、敷き均しました。レベルを下げた分庭のどこからか探してきた石で仕上げてくれました。さすが庭師です。仕上がりも美しくです。
午後はおととし施工した店舗のアカマツがおかしいというので、見に行きました。
真冬の厳寒期に手入れをしてしまったようで、葉の色もおかしくなっていました。樹勢回復作業というのは元気になるまで数年かかるので、春の消毒など慎重に経過観察していかないと高齢な樹木ほど気が抜けません。一貫して管理できないのであれば責任が持てませんので冷たいようですがお断りするしかありません。
3件目は昨年菌根治療したアカマツ2本が元気になったので、他の庭のマツも菌根で樹勢回復してほしいという依頼でした。お施主さんが大阪の方で造園業界に詳しく、奈良で小川眞先生をお呼びして講演を聞いたとかで話が早かったです。菌根菌がついた根もしっかり確認してもらいました。
アメリカシロヒトリが柿の木につくというのでフェロモン剤を紹介させていただきました。高齢のお母様も安心して住める環境になると思います。
明日からも樹勢回復作業が続きますが、5.6日は社員の研修旅行で犬山城の国宝の茶室と伊勢神宮に行ってきます。留守番の社員には申し訳ありありませんが楽しんできます。