樹勢回復の検証
先週木曜日、京都から樹木医の来栖さんと、松本微生物研究所の猿田さんで
春にマツの樹勢回復をした現場を検証に行きました。
はじめに昨年研修をした松本市の保福寺。
施工した箇所を画像で確かめ、1cm程表土を取り除くと
普段冷静沈着の来栖さんが
「ふふふ・たくさん出ている」
1年以上経っているので、20cmくらいの樹枝状の菌糸が(赤い板の上に載せた画像)たくさんついていました。施工した場所だけ自生のキノコも活性化し3個出ていました。
この春に治療した塩尻のクロマツにはまだ菌糸は見つけることは出来ませんでしたが
人間の目に見えないところで菌根菌はがんばって共生しているのだそうです。
その後、現在取り組んで3年目の、東北の松林の再生の話を
聞くことが出来、冬の治療はやらないほうが良いとか
私達より一歩も二歩も先に行って、実験を重ね、失敗は繰り返さないように
伝えてくれるので、本当にありがたい関係だと思います。
聞けばアカマツの樹勢回復に関しては当社が一番多く施工しているとのこと。
軌道修正してくださる大きなサポートがあるから
自信を持って取り組んでいけるのだと感謝しています。
夜飲みながら
「宝くじで1億当っても私は今の仕事を続ける
菌根菌治療は本当に興味深く、面白い」と
2人に伝えました。
一緒に作業してくれる会社の仲間がいるからこそ出来る仕事で
これからも、いろいろな樹種の事例も増やして、
みんなの心の財産にしていきたいと思います。